バケツが溢れる瞬間。

本日をもって、スタッフの馬渕が退社となりました。インターンの村田君と一緒に送別会。COMMUNEの環境の特殊さやデザインという仕事の大変さにとまどったり悩んだりしながらも、彼女は、自分1人では出てこないようなアイデアをくれたり、直接手を動かしてくれたり、忙殺される自分をサポートしてくれたり、とにかく持ち前の素直さと一生懸命さで色々と助けてくれました。COMMUNEの仕事では必ずと言って良いほど彼女の協力がありましたし、彼女がいたから助けられながら何とかやってこれたとも思っています。彼女とは結果が出たときには一緒に喜んだり、やりきれない状況には一緒に悲しんだり、怒ったりと、COMMUNEのデザインに対する価値観や気持ちをきちんと共有できた気がします。経験則ですが、最初は右も左もわからなくても、あらゆる事を吸収しながら頑張っていると、自分というバケツに水が注がれていって、それが溢れたとき、視野がぱっと開けて、いろんなモノが見えたりわかったりする瞬間があります。そこからデザインや仕事が楽しくなってくる。それに要する時間は人それぞれですが、最後に少しわかりかけていたような気がすると本人が言っていたので、もう少し長くやれたらという残念な想いはありますが、今後違う環境に移っても、彼女らしい感性と、今までと変わらない一生懸命さで、きっとその瞬間はすぐにやってくると思います。次の場所でもたくさん水を注いでください。とにかく今までありがとう。感謝感謝感謝です。

by 上田亮 from Sapporo

2人のシルエット、2人のコントラスト

この前紹介した、札幌ADC2008 新人賞記念 ふたりデザイン展「かわもー&大ちゃん ダブル受賞は両校優勝気分」、オープニングパーティーへ。知っている人も知らない人も知られている人も、たくさんの人で賑やかでした。予定があり、少ししかいれませんでしたが、たのしかった。オープニングトークでは見た目と違い、デザインに対する考え方から、趣味趣向まで、2人の内面のコントラストが際だってました。製作プロセスやデザインに対する意識など、たぶん学生さんとかは聞いていて楽しかったんじゃないでしょうか?今週末は卓球大会だそうです。2人とも卓球めちゃうまですよ。

札幌ADC2008 新人賞記念 ふたりデザイン展
会期:2009年8月23日(日)〜 9月5日(土)
時間:月〜土 19:00~26:00、日・祝 19:00~24:00(8/24は定休日)
会場:中目黒卓球ラウンジ 札幌分室(札幌市中央区南3条西3丁目新山ビル5F)
入場無料(会場ではドリンクをご注文ください)
協力:札幌ADC、岩橋印刷、Too、サンタクリーム、セイコーマート、中目黒卓球ラウンジ
 
オープニングパーティー
8月23日(日)20:00~
入場料:1500円(1ドリンク付)
オープニングトーク「新人賞の新人時代のこと聞かせてよ」
 
「大人も学生も卓球大会」開催 参加費無料
8月30日(日)19:00~
優勝者にはささやかなプレゼント付

by 上田亮 from Sapporo

お盆韻余韻。

1日だけお盆休みをいただき、積丹へ。夏の日差しに照らされ、大音量の蝉の鳴き声と大量の抜け殻に囲まれ、ヤドカリと戯れ、テトラポットに萌え、ウニ丼をほお張り、これぞ北海道という大自然に癒され、絶景にまた癒され、この一日に誉れ。

by 上田 亮 from Sapporo

場の空気をつくることで映像をつくる

先日、今回最後の取材、「モ」の文字が夜空に浮かぶモーニングさんへ。映像の企画・演出をされている石井さんからは、現場の空気をつくることの重要性や、演じない演技のお話など、多くの人が関わる現場ならではのお話を聞かせてくださいました。2度目の訪問ですが、指紋認証のドアと迷路のような構造、センターにぶら下がったような社長室。やっぱり「24」のような気分になりました。

今回の取材ではそれぞれのプロフェッショナルの、経験から感じたりたどり着いたそれぞれのやり方や確信を、それぞれの言葉で伺うことができました。その言葉には役割は違えど、それぞれに共通する大事なことがたくさん含まれていたような気がします。やはり「人は人から学ぶ、強さも、弱さも」なんですね、三浦さん。ありがとうございました。みなさんに感謝です。帰りの顔はみんな少しキリッとしていたような…。

by 上田 亮 from Sapporo

高揚、工房DNA

先日、取材でいか工芸さんへ。実はCOMMUNEのサインもいか工芸さんで製作いただきました。看板のデザインから製作・設置などを行う工藤さんのお話は、モノを自らの手でつくるという、デザイナーがなかなか味わうことのできない苦労や楽しみを感じると同時に、自分は向いているんではないかなぁと素直に感じました。何より看板製作の現場は、ものづくりのライブ感と職人の気で溢れていました。やけにネジが大きな機械や何に使うかわからない道具、どの工房にも共通する独特のにおいや埃っぽい空気感、重機も好きですが、工場・作業場も大好きです。厳密には好きというよりは、血が騒ぐというか、懐かしさを感じるというか、とにかくテンションが上がるのです。理由は故郷。陶芸の街、信楽に住んでいた小さい頃、それこそトトロの出てきそうな山奥で、山や川と同じく、父や職人さんのたくさんいる工房も自分の遊び場のひとつでした。父の工房には石膏でできた型、土を造形するためのいろんな種類のへらや土をカットする針金、色々な上薬や素焼きの作品など、自分にとってのお宝がたくさんありました。夏休みになると蝉の声と阪神のラジオ中継をBGMに、菊練りという粘土の空気を抜く作業やロクロを回す父の横で、自分は新たな発見をすべく片っ端から道具をひっくり返し、怪獣や城、よくわからない何かをせっせとつくっていました。そんな父の工房は、今回伺った工藤さんの工房と同じ、土のにおいと埃っぽい空気に光が差す光景がありました。もう何年も帰っていませんし、今年のお盆も帰れませんが、やはりふるさと、記憶は年々鮮明に、想いは強くなるばかりです。

by 上田 亮 from Sapporo