浅沼裕司[Yuji Asanuma]さんから見た上田亮
アートディレクター・グラフィックデザイナー/insights inc.
insights.incを立ち上げるときにスタッフの面接で彼に出会ってからもう6年。その時見せてもらった彼のポートフォリオから、それまで会った学生の中で彼ほどデザインすることへの情熱を持っている学生には会ったことがないと感じられるほど、その作品はいろんなアプローチが試みられていて、完成度も高いものばかりでした。学生だからという但し書きを外しても、一人のデザイナーとして充分評価できる内容でした。もちろん、スタッフとして来てもらうことを即決したのは言うまでもありません。
今も彼はその時と変わらない情熱を持ってデザインし、完成度の高い作品を量産し続け、デザイナーとしての磨きがさらにかかってきたように思えます。ただ、彼はまだまだ発展途上にいて、彼の性格もあるのだろうけど今はとにかく全てストレートに勝負しているような気がします。もちろんそれが悪いわけではないけれど時には脇から攻めることも必要な気がします。
デザイン同様これから仕事に対するいろんなアプローチを覚えるとデザインの奥行きもさらに広がるだけでなく、デザインの善し悪しだけではない仕事としての価値や評価も変わってくると思います。いいデザイナーという評価を受ける時代はもう過ぎました。上田亮というデザイナーの次のステップを元上司として今から楽しみにしています。
PROFILE
1956年北海道生まれ。2002年、デザインプロダクションとして有限会社インサイツ・インク設立。広告の企画制作を中心に、印刷媒体にとどまらず、映像、プロモーションなども展開。現在は、デザインプロダクションという枠組みを越えて、商品プランニング、店舗プロデュース、さらに、マーケティングおよびコンサルティングという、発想の第一歩からそれを実施するまでの企業活動の手助けとなる存在として、様々な分野に展開しています。
